葛城山城跡(架空デモ)
音声ガイド

天守への道

石垣が語る、戦国武将たちの設計思想。

所要時間約90秒
展示番号01
形式音声案内 + 全文字幕

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ここは、葛城山城の天守跡です。

かつてこの場所に、五層の天守がそびえていました。標高三百八十メートル。雲がかかる日には、城はまさに空に浮いているように見えたと伝えられています。

城が築かれたのは、戦国時代末期。この地の領主・葛城氏は、急峻な山の地形を最大限に利用し、難攻不落の山城を完成させました。

麓から天守まで、徒歩で四十分。その道のりには十二の曲輪が連なっていました。曲輪とは、山の斜面を削って作った平らな区画のことです。兵たちはここに分かれて守備を固め、敵の侵入を重ねて食い止めました。

天守は明治の廃城令によって解体されましたが、石垣はいまもそのままです。

この石垣を積んだのは、名もない石工たちでした。工具もなく、ただ手と目と、長年の経験だけで、何百年も崩れない石積みを作り上げた。その技術は、いま「野面積み」と呼ばれ、全国の城郭研究者が注目しています。

天守跡から見渡す景色を、ぜひ足を止めてご覧ください。